2013年08月26日 Tweet It!

シリアと化学兵器

国連がシリアの反体制派を化学兵器を使ったと非難

シリアの反体制派がシリア国内の紛争で致死的な神経ガス、サリンを使ったと、国連の人権調査員のCarla del Ponteが語った。これは、日曜日のスイスのラジオのインタビューに答えてのものだ。
「我々は調査を深め、新しい目撃証言によって、われわれの結論を検証し確実なものにしなければならない。しかし、これまで積み上げてきたことからは、現在のところサリンガスを使っているのはシリア政府の反対者である」という。

トルコはかってはシリアの同盟国であったが、そのエルドアン首相は、アサド大統領を「殺戮者」「殺人者」と呼び、シリアでの殺人に対して代償を払わしてやると語った。

国連のパン・ギムン事務総長は、日曜日に、イスラエルの空爆について「重大な懸念」を表明し、シリアの内戦をエスカレートさせないために自制を求めた。
イスラエルはダマスカス近郊の3つの軍事施設を空爆し、レバノンのヒズボラの基地に輸送する武器をターゲットにした48時間での攻撃の報道に次ぐものだ。

元記事

ちょっとだけ遅れた記事ですが、イギリスのテレグラフ紙の記事です。

CNNには『使用なら「処罰」と国連事務総長 シリアの化学兵器疑惑で』という記事がありました。
これは、シリア政府が国連に毒ガスの調査を認めた話です。アイクさんのヘッドラインにもありました。
もし、この話の通り、シリア反体制派が使っていたら、「処罰」は無理でしょうね。

エジプトの記事でもそうですが、このテレグラフ紙とかデイリー・メール紙は、ちょっと日本のマスコミとは違う情報をくれます。
例えばエジプト関係では、紹介しようかなと思っていて、結局サボってしまいましたが、エジプトの記事では、ロバート・フイスクさんが、「国民を守るべき警察官が、国民に銃弾を撃ち込んでいる」という論調で熱い記事を書いていました。
また、イスラム同胞団では、殉教者の気持ちでデモに参加した人たちがかなりあったこと。
確かに、銃で反撃した同朋団員もあったけれど、ほんの一部であったが、例えば日本のニュースではその一部が大きく取り上げられていて、数的に警察と同じくらいだと「思わせていた」ような気がしました。
例えば、30:1の比率であれば、やはりニュースを受け取る人は「考えるべき」だと思いますね。
パレスチナの状況で、ハマスのロケット弾攻撃で死んだイスラエル人と、イスラエルの攻撃で死んだパレスチナ人では、イスラエル人が一人殺されたらパレスチナ人30人くらいの比率なのですが、日本の報道では「同じくらい」と感じられるような気がします。
30対1をちゃんと宣言して、「人の命の重さは何対何では量れない」と言えばまだしもですが・・・・・・
posted by 狭依彦 at 22:45 | Comment(0) | TrackBack(0) | 国際中東 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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