(1)モルゲロン病は耐え切れないかゆみから始まる。綿のようなボールが体表に現れるが、納得できるような説明ができない。
それからすぐに、皮膚に発疹ができて、傷ができるが、これは決して直らない。
多くの患者が色の違う糸のような繊維が皮膚の傷から生えてくると報告している。
(2)モルゲロン病では、症状として、髪の毛の消失、身体衰弱、慢性疲労、皮膚下の硬性小結節、関節痛なども伴うことがある。
(3)歌手のジョニ・ミッチェルもモルゲロン病の患者の一人である。
(4)モルゲロン病の症状がある患者は医者から医者を多くの時間をかけて渡り歩くことが多い。
しかし、助けにならない医者は患者はただ幻想しているだけだと言うが、助けになる医者は、疥癬、ring worm(田虫ではないかと思うが辞書になし)、やその他の寄生性の病気に効く、クリームを処方することがある。しかし、これらの薬は数日しか効かない。
(5)TLUSA警察の法医学チームが、モルゲロン病の繊維を分析して、800のデータベースと照合したが、一致する化学組織はなかったという。
次に、9万の有機物の組成とガス・クロマトグラフィを行ったが、一致するものがなかった。
この結果、法医学チームは繊維は未知のものであり、衣服などの繊維が、傷に付着したものではないとの結論を得た。
(6)Ahmed Kilaniという人が、繊維の標本を2つ粉々にしてDNAを抽出したところ、そのDNAは菌類の属していることを発見した。
(7)ニューヨークのBiochemistry and Cell Biology at Stony Brook Universityの教授Vitaly Citovskyは、繊維が植物のcrown gall disease(クラウンゴール病)の原因となるAgrobacterium(アグロバクテリウム)Tumafaciensという物質を含んでいることを発見した。これはグラム陰性菌の属に所属し、植物ばかりではなく人類を含む真核生物に遺伝子の変異を起こさせる能力を持っている菌だという。
このDNAの変異を起こさせる菌は、バイオテクノロジーで使われるものと類似している。
元記事
科学的な文章なので、訳文保証はできませんが、私がこれまで見た中では最も詳しい説明だと思います。
ちなみに、ジョニ・ミッチエルは私の一番好きな歌手。彼女の「ブルー」というアルバムは、英語ではじめて「女」を感じた私にとって記念碑的なものです。まあ、それ以外では英語の歌を聞いて「女」を感じることはありませんが……
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