(1)マイケル・ジャクソンの死によって、マイケルが生きていたときにメディアや大衆によって彼がどのように扱われていたかを顧みる機会が得られた。
マイケルは作品を通じて、どんな苦労もいとわず、他人を元気付け、私達の人生に喜びを与えるように、世界中に愛のメッセージを伝えようとしていた。
しかし、マイケルはタブロイドメディアから怪物として嘲られ、深夜のトーク番組のホストから日常的にコメディ扱いで辱めを受けていた。
西欧文化は有名人に対しては過酷である。
(2)マイケルはただ単に「人とは違っている」から嘲りを受けていた。
(3)マイケルは彼に近い人皆から経済的に搾取されていた。マイケルの「所有者」は彼を富のためのチケットであるとみなしている大儲けしているプロモータであった。
(4)筆者には確たる証拠はないが、マイケルの「所有者」にとって薬品はさらなる利益を求めるために化学的にマイケルを虐待することのできるツールではなかったか。
(5)新聞によると、マイケルはXanax, Prilosec, Vicodin, Paxil, Demerol, Soma, Dilaudid,Zoloftを使っていたようだ。
これらの組み合わせは毒性があり、長期に渡って服用されるべきではないが、報道を信じるならば、マイケルは長期−10年以上に渡って服用していたものもあるようだ。
(6)確かに、マイケル自身もこれらについて責任を逃れられるわけではない。
確かに狂ったように整形手術を受けていたのは、自らが課した医療乱用の一種と言えるだろう。
マイケルが服用していた薬品のいくつかは、明らかに、何度も整形手術を受けたことによる痛みや傷を癒すためにものであったことは疑いない。
しかし、そうだったとしても、自分だけが責めればよい。これらのことは自発的であり、全く不要なことだったからだ。
マイケルが愛されていたのは、彼の声、メッセージや広く開かれた心によってである。
マイケルが、成功した感動的なアーティストになるために、新しい顔が必要であったわけではないだろう。生まれつき持っていた顔の方が良かったのではないか。
元記事
分かりやすい説明だと思います。
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一度「スター扱い」されてしまうとその麻薬からは抜け出すことが出来ないのでしょうね。
政治家も宗教指導者も、一度「神扱い」されてしまうと、そこから抜け出せなくなって、あんなこんな「カルト教」へと変化していくのではないでしょうか。
事業が繁盛する過程での「神」となる事は実は「地獄への一本道」なのではないかと思います。
あの人やあの団体、あの宗教やあの組織のあの人や彼らように。
マイケルの後追い自殺が12人という記事も、今日、通勤電車で他人の新聞で見ました。
マイケルが「スターの常」に陥っていたかどうかは分かりませんが、マイケルの偉大さは、なかなか日本人では分からないのでは、と思う今日この頃です。