テルアビブ大学の学者Shlomo Zand (またはSand)氏が書いた本が、イスラエルで19週間もベストセラーの座にあったが、この本は物議をかもし出す本である。
この本が、英語をはじめ各国語に翻訳されて出版される。
(1)ローマ人はパレスチナから全部のユダヤ人を追放したわけではない。
Zandの試算では、ローマとの戦争中に1万人の古代ユダヤ人が征服されたが、古代ユダヤの土地の残りの住民は残り、アラブがパレスチナを征服したときにイスラムに改宗し、アラブの征服者たちに同化した。
このユダヤ人は今日のパレスチナ・アラブの先祖となった。
このパレスチナ・アラブは20世紀に自分たちの土地を追われることになる。
つまり、現代のイスラエル国家の圧力のもと暮らしているパレスチナ・アラブが、イスラエル国家のユダヤ人と同じ、旧約聖書に書かれている「イスラエルの子」と同じユダヤ人である。
(2)一般に信じられていることに反して、Zand氏は、ユダヤ教は福音主義的な宗教で、実際にはその形成期に新しい信者を作った。
ユダヤ人が文化的アイデンティティと宗教を共有している一団から征服された「国民」に変わったのは、比較的最近のことで、19世紀にシオニストの学者が言い始め、イスラエルの学会がそれを推し進めた。
(3)Zand氏の考え方は、昔の土地を取り戻したというイスラエル国家の根幹に触れるため、イスラエル国内から批判を受けて、さらし者になっている。
元記事
この本を書いたのはユダヤ人学者だから問題ありませんね。
非ユダヤ人が書いたなら、ADLなどから非難を受け、出版停止くらいでしょうか?
Gazaのときもイスラエルの新聞Harrazが貴重なニュース・ソースになっていて、日本のマスコミより、まだまだパレスチナ寄りというか事実を語っていたように思いますが、これも、そのケースでしょうか?
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