ウクライナのインフル・パンデミックによって同国は国をあげてのパニックとなっているが、さらに悪化していて先週末には既に400人以上の死亡が報道されている。
ウイルスについては、WHOでは「豚インフルであるが、H1N1株と呼吸器系の病気の併発である」と考えている。これによって、ウクライナの不十分な保健体制がマヒし、その結果として、1月17日に予定されている総選挙が延期になる見込みもある。
金曜日には7人の死亡と新規患者35,000人があったと保健相の発表があった。
これで460万人の国民のうち160万人が感染したことになる。
このウイルスの猛襲に対して、主要な政治家たちは、このアウトブレークを最大限に利用しようとしている。
Yulia Tymoshenko首相は10月30日に当時はたった1人の患者しか確認されていないにもかかわらず、伝染病がウクライナに到来したことを発表し、学校を休校にして、公共の集会3週間を禁止した。選挙のための集会も同様に禁止された。
国民は大変恐れており、熱がちょとでもあると救急車を呼ぶものまであり、病院は満員であるという。
豚インフルのパンデミックはベラルーシ、モルドバ、ポーランドやハンガリーでも報告されている。
元記事
イギリスのガーディアンの記事。
この新聞は左翼系の新聞で、結構、冷静な記事があります。
さて、実際は、どうなのでしょうか?
【インフルエンザの最新記事】
実際には西ウクライナではもっと早くから感染者も確認されていましたがティモシェンコ内閣が情報操作をして発表していなかった訳です。
10月24日にキエフ独立広場で大統領選挙戦への第一声を上げた集会にはウクライナ全土から30万といわれる人が動員されました。もちろん世界的な報道配信会社の記者やカメラマンも集まりました。この集会を成功させる為にもインフル感染の情報は伏せられました。それと翌週からのライバル候補達に独立広場を使用させない為にも集会の禁止を発表しました。ウクライナでは独立広場での大集会は大変大きな意味を持ちます。その後ティモシェンコは緊急?輸入したタミフルを全国ネットのTV局を引き連れ国際空港に引き取りに出向くパフォーマンスも成功させてそのタミフルを政府専用機で地方に運ぶパフォーマンスをも成功させています。この作戦は大統領選候補者の支持率に反映され首位と広がっていたポイントの差をかなり縮めての2位につけています。
支持率上昇と共に感染者、死者の数は増えていますが旧ソ連邦の考えでは大した事ではありません。