二人の天使が旅をして、裕福な男の家で泊めてもらうように頼んだ。男は不親切で、二人を寒い地下室に寝させた。しかし、年長の天使は、壁の穴を見つけて、修理してやった。若い天使が聞いたら、年長の天使は「物事は見かけだけでは分らない」と答えた。
天使たちは、次に、貧しい夫婦の家に泊めてもらった。夫婦は親切で、なけなしの食べ物を分けてくれて、夫婦のベッドに寝かせてくれた。しかし、翌朝、夫婦の唯一の財産である牛が死んでいた。若い天使が、「貪欲な男は助けたのに、親切な夫婦を助けなかった」と怒って問い詰めると、年長の天使は「物事は見かけだけでは分らない」と答えた。
実は、裕福な人の地下室の壁の穴には黄金が隠してあった。年長の天使は、強欲をたしなめるため、黄金を見つからないようにしたのだった。
また、貧しい夫婦の家には、その夜、死神がやって来たので、夫婦を死なせる代わりに、牛を身代わりにしたのだった。
http://www.lifetravellers.net/words/angels.shtml
【こころ・言葉の最新記事】

