イランではAl-Quds(エルサレム)の日として、パレスチナの人々の苦難に抗議する集会が行われた。
その日のブレア元首相の義理の姉妹であるローレン・ブースからの手紙。彼女はイギリス人のジャーナリストで人権活動家であり、イラク戦争を声を大にして反対していたし、「ストップ・ザ・ワー・コアリション(戦争を止める連盟)」の支援者でもある。
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あなた(ブレア)によると、パレスチナとイスラエルの「紛争」は宗教が原因であり、アラブ人口の民族浄化とは全く関係がないし、イスラエルの占領下にあり続ける人々の零落とも関係がないということです。
アラブはいつも「ユダヤ人」を敵とみなしているとのことですね。
それなら、トニー、どうか歴史を学んでください。
1948年以前に何千人ものユダヤ人が歴史的なパレスチナでアラブの隣人と調和を保って暮らしていたことを、テルアビブのあなたのお友達はあなたに伝えることを忘れたのですね?
現在でさえ、イランでは数万人のユダヤ人が満足して暮らしているのを、あなたは知らないって本当ですか?
あなたは、ガザで生きてゆくことがどんなことか分かっていますか?
占領下、化学兵器で攻撃され、子供たちの学校はイスラエルのミサイルで地面に倒される。病院は砲撃される。電気はほとんどつかない。水は飲めない。
あなたのベストセラーの最終章で、「われわれはイスラムに対して宗教のカウンター攻撃を仕掛けなければならない」と言っています。
そして、イスラムという名前であなたはAl-Quds(エルサレム)の集会や、パレスチナのインティファーダ(イスラエル創立で追放されたパレスチナ人の対イスラエル抵抗運動)のことを言っているのでしょう。
インティファーダは、トニー、反アパルトヘイドであって、宗教的な敵対感情ではないのですよ。
元記事
ローレン・ブースさんの写真
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「1948年以前に何千人ものユダヤ人が歴史的なパレスチナでアラブの隣人と調和を保って暮らしていたことを・・・
現在でさえ、イランでは数万人のユダヤ人が満足して暮らしているのを・・・」
そのようなことを伝えてるところは少ないですよね・・・。
前半の昔のパレスチナのことは、以前 狭依彦さんがとりあげてくれたことがあった記憶もありますが、後半のイランのことは特に知られていないような気がします。
アフガニスタン駐留米軍のペトレアス司令官は、それは「アフガンの反政府武装勢力タリバンの思うつぼで、反米感情増幅のための宣伝に使われる」と指摘。「アフガンだけでなく、米国がイスラム社会とかかわっている世界各地で重大な問題を招く」と批判しているようですが・・・。
ほんとうは誰の「思うつぼ」なのかはわかりませんが、僕には宗教的な敵対感情を「利用」しようとしているようにも感じます・・・。
9/11はイスラムがやったことになっていますしね……
9/11の頃は陰謀論も知らず、イスラムのせいだと言われれば、そう思いましたが、今では、全く「宗教の対立」などどは考えられません。自分も変わったものです。