少しボケた93歳の老人が書いた、内容にセックスも、ジョークもなく、名文でもなく、驚くような独創的なメッセージもないたった13ページの本を見てみよう。
それは最悪な出版だって?
いやいや、出版の大事件だ。
Indignez vous! (Cry out!) 抗議を! という本は、第二次大戦のフランスのレジスタンスの英雄Stéphane Hesselが書いた薄いパンフレットである。
この本では、フランス人および誰に対しても、ナチスに対する第二次大戦のレジスタンス精神を取り戻し、お金と市場の「横柄で、利己的」な権力を拒否し、社会的な「現代の民主主義の価値」を擁護しようと訴えかけている。
この本は3ユーロであるが、3ヶ月間で60万部売れ、20万冊が増刷されている。
初版は8000部であった。
この本はフランスの出版記録を塗り替えている。
Hessel氏と左翼の出版業者は、市場の独裁、銀行家のボーナスと予算の恐喝が戦後の福祉国家の生存を脅かしているが、それに対して、フランス国内の、また国際的な勇気を喚起するものだという。
この作者はフランスに移住したドイツのユダヤ人の息子で、レジスタンス運動に参加して捕らえられ、ナチスの強制収容所に送られたが、それを生き延び、戦後フランスの外交官になった人だ。
この本には、世界の問題に対して「非暴力」の解決策をあいまいに呼びかけているが、中東の問題に対しては「非暴力」では「十分ではない」と示唆している。
これに対して、フランスのユダヤ人組織は「反セム主義」であると非難している。
元記事
イギリスなどの学生の講義活動、フランスのストライキ、ギリシャ、スペインなどヨーロッパは結構「動いている」ようですね。
その原因が、「緊縮財政」と訳してしまうと見えなくなってしまう。
要は、銀行家さんたちが作った借金のカタに、銀行家さんたちとは関係ないフツーの一般国民の給料を減らし、年金も減らし、窮乏生活をさせようというものなんですね。
そんでもって、銀行家さんたちは、超大金のボーナスをもらっているということです。
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