人類史上最大の不況はまだ発端の段階である。
メディアや多くの政府関係者がしばしば言及する世界的な財政危機で「ハングオーバー(二日酔い)」というのは、実際には、この発端が終了したことを示している。
2008年に端を発した世界的経済危機は嵐のように世界を巻き込んだ。銀行の倒産、「大きすぎて倒産させられない」ような銀行は、それ以外のものを吸収合併してより大きくなっている。政府は財政産業に緊急援助を行い、多くの人々が失業し、「発展途上」の世界は深い組織的な危機に落ちいり、食料価格は上昇している。これらは、社会的不安をかきたてている。
巨大銀行が不良債権を抱える西欧諸国は巨大な世界的累積債務危機にある。ヨーロッパから始まり、ギリシャとスペインを打ちのめし、先進国そのものを飲み込む運命にあるのであろう。
世界は「回復途上にある」と多くの人たちが主張するが、現実から目をそらすことはできないだろう。
メインストリーム・メディアがついにいわゆる「回復」が幻影であるという事実に気がつき始めている、報道は重大な世界的経済状況について表面をなめているだけだ。
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