Durham UniversityのRichard Sugg博士は著書Mummies, Cannibals and Vampiresという本で、ヨーロッパのカンニバリズムについて書いている。
その本の中で、英国王室も、医療としてのカンニバリズムとして人間の肉を味わっていたという内容がある。これは、18世紀の終わりごろまで、行われていたようだ。
この人肉嗜好は王たちだけでなく、ヨーロッパの上流階級で広く行われていたようだ。
Queen Mary II、King Charles IIは1698年と1685年にそれぞれ、死の床で、蒸留された人間の頭蓋骨を口にしたという。
新世界のカンニバリズムを野蛮だと非難していたにもかかわらず、ヨーロッパでもエジプトのミーラを粉にしたものを使ったり、人間の脂肪、肉、骨、血液、脳、皮膚などを口にしていた。
死んだ兵士の頭蓋骨から取ったコケが鼻血の治療に使われていたらしい。人間の死体は、広く、治療薬として使われていたと、サグ博士は言う。
死体を使った治療は時には中世の治療法と言われるが、現代英国の初期の社会科学革命の時代にその絶頂期を迎えていたという。
それは、18世紀まで、貧乏人の間ではヴィクトリア女王の時代まで続けられたという。
死体や骨はエジプトの墓や、ヨーロッパの墓地から取ってこられていた。そればかりか、18世紀になるまで、アイルランドから英国への最大の輸入品のひとつが人間の頭蓋骨だったという。
この死体による治療が行われた最後の記録が、1865年にドイツで行われたというものが残っている。
元記事
ヨーロッパの上流階級がレプだとかそんなんではなく、治療法として死体が使われていたということ。
でも、実は、レプだから食べていたんじゃない!
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それは今もじゃないの。
もっと洗練された形で。