2005年03月07日 Tweet It!

ホロコーストの生存者回顧録全くの作り話

Binjamin WilkomirskiはFragments(断片): Memories of a Wartime Childhood(戦時下の少年時代の回想)という本を書き、賞を受賞しているが、その本が全くの作り話であることが判明した。

彼は、子供時代に過ごしたラトヴィアのリガのユダヤのゲットーでの苦しい生活と、父が殺されるのを目撃した記憶、また、Majdanekとアウシュヴィッツの収容所で、3,4歳だった自分がどのように生き延びたかを描いている。

Fragmentsは1995にドイツで出版されたが、12の言語に翻訳されている。作者はスイスに在住しているが、そこでは大ベストセラーになっている。また、この本の内容は各国で教育用として使われている。

嘘が判明したのは、作者の法的記録がスイスに残っていたためで、作者は1939年ラトヴィア生れということになっているが、実際は1941年スイス生れであった。

この件に対する反応はさまざまで、ユダヤ界からも、「この本は真実を描いた小説と考えればよい」という擁護する意見、「『これが作り話であると、他のことも作り話だ』とホロコーストを否定する勢力に利用される」という非難する意見など、いろいろある。

作者は行方をくらましているという。

http://www.rense.com/general63/exx.htm
posted by 狭依彦 at 08:26 | Comment(0) | TrackBack(0) | パレスチナ以色列 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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