2011年11月01日 Tweet It!

民主的反体制派とは誰?

リビア:民主的反体制派による黒人の虐殺-Investig’Actionは犠牲者たちと会っていた

APが冷徹にリビアの公邸の前でキャンプを張っていた黒人たちのグループに対する虐殺を報道している。
両手が背中でくくられている遺体が数十体も発見されている。
APによると彼らは武装勢力ではないという。
彼らに7月に会ったInvestig’ActionのMichel Collonによると、彼らはリビアを愛していた人たちだという。

Collon
これらの人たちとはトリポリのミッションで会いました。
彼らの何人かと話をしましたが、メディアや反政府勢力が主張するように、彼らは「傭兵」ではありません
黒人のリビア人や、サハラ砂漠近辺のアフリカ諸国からリビアに来て長い間暮らしている黒人たちです。
彼らは、皆、ガダフィを支持していました。その理由は、ガダフィが人種差別に反対していて、アラブもアフリカ人も平等に遇していたからです。

ベンガジの「反政府勢力」たちは、反黒人人種差別主義としてよく知られており、戦争の初期から体系的で恐ろしい残虐行為を行ってきました。これは、NATOが民主主義をもたらすと言っていたにもかかわらず、実際は、リビアのアルカイダ支部やKKKのような人種主義者と同盟していたということです。

Investig’ActionのSimon de Beerは次のように語る。

リビアには数千人のアフリカ黒人が暮らしています。
私は、特にBab Al Aziziyaのキャンプにおいて、彼らの多くと話をする機会がありました。
多くの人たちがガダフィをアフリカの父の一人として認めていました。ルムンバやサンカラとガダフィを比べる人もありました。
リビア人ではない観点からいうと、これは信じられないようなことですが、地球上で最も貧しい大陸にあって、リビアは例外であったことを心に留めるべきでしょう。リビアの平均寿命は75歳。水、電気、保健、教育は無料。ガソリン満タンは1ユーロ以下。・・・・・・これこそが、数百万人のアフリカ人がガダフィを支持していた理由です。
私は、これらの連帯の印として平和的にガダフィの住居の前でキャンプをしていた人たちの残虐な死を聞いてものすごいショックを受けています。
彼らの殺人は残虐以外の何者でもありません。

われわれは、どうやって、反政府勢力を「民主主義勢力」と呼ぶことができるのでしょうか?

Tony Busselenによると、
これらの人たちは丸腰の市民であり、女性や子供たちさえも混じっていました。
彼らと話をしましたが、戦争反対の勢力と協力していて、ヨーロッパが欲していることは理解できませんでした。
彼らは「リビアはよくやっている。他のアフリカ諸国に比較して全くよくやっている。これは私たちにとって全く良いことだ。」と語り、彼らは自分の祖国と比べて、リビアを擁護する大いなる意志があった。

このような残虐行為は、ベンガジの反政府勢力によっても行われている。これは明らかにテロである。
だから、トリポリの人たちが反政府勢力を褒め称えているのは、彼らが単にテロで脅されているからだと信じている。NATOがこの残虐を持ち込んだのだ。

リビアはアフリカの門である。
最後には彼らの声が耳に届くことを望む。
アフリカ連合(53カ国)の和平提案を、何故、NATOと反政府勢力は拒否したのだろうか?
今まで、そのことについて話はなかっただろうか?
アフリカ人にとって、ガダフィはアフリカの連帯のシンボルだった。
新植民地主義の略奪に対して、自分自身の略奪を守った男。
この男は、他のアフリカの指導者より、ずっと多くのことをアフリカに与えた。


元記事

話の真偽は分かりませんが、政府公邸前で黒人の虐殺はあったのではないでしょうか。
「デモクラシー(民主主義)」というやつの本質から言って、アルカイダとも手を組み、このような残虐行為を平気で行う人たちを動かしていることは考えられますね・・・・・・
posted by 狭依彦 at 22:02 | Comment(6) | TrackBack(0) | 国際アフリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
たいへん興味深い情報ありがとうございます。
あくまでも個人的に知ってきた情報で考えると、僕は特にアフリカの国々の内戦や紛争などの武器供給をしていたと言わていたカダフィのすべてが信頼できるというわけではありませんでしたが、でもリビアはその記事で伝えていたような国であったことは事実なような気がします。

28日の記事でも取り上げてくれてましたが、ソマリアの干ばつもどうなっているのか・・・?
このままいくと、今後4カ月以内に栄養失調で75万人の命が失われるとも聞きましたが・・・。
Posted by それでも 地球と人類を愛した者へ at 2011年11月02日 08:43
今日のヘッドラインでもありましたが、またドローンで38名殺したという話がありました。
アフガン化して戦争が行われ、干ばつでそんな数の人が死ぬとしたら、どうなるのでしょうね。
「海賊」はどこかの国が後押しをしているのでしょうし、殺される一般市民はどうなるのでしょうか?
Posted by 狭依彦 at 2011年11月03日 21:53
ソマリア、時期的に雨季とはいえ、今度は大雨らしいですね。

http://www.unicef.or.jp/kinkyu/somalia/2011_1018.htm

たいへんな状況みたいですが、でも下の方の「支援の拡大」で書いてある内容もちょっとコワい気もしたのですが・・・。

Posted by それでも 地球と人類を愛した者へ at 2011年11月09日 18:14
米無人機で沢山殺されている感じは、ユニセフの記事からはみじんも感じられないですね。
Posted by 狭依彦 at 2011年11月09日 22:09
無人攻撃機のこと、こちらの報道では連日伝えてるようですね
http://japanese.irib.ir/index.php?option=com_content&view=article&id=22615:2146&catid=62:head-line

ソマリアといえば「モガディシオの戦闘」がありましたが、あれによって特にアメリカは色んな意味で無人攻撃機を使うきっかけを我々に示せたのでしょうか?
いずれにせよ↑の記事がほんとうのことだとすれば、アルシャバブを攻撃する際に民間人を誤爆してしまった、巻き添えにしてしまったという次元ではすまされない規模ですよね・・・。
それからエチオピアやケニア、そしてジブチあたりもアメリカは軍事拠点にしてると伝えている記事もあったのですが、
http://www.asahi.com/international/update/1028/TKY201110280371.html
ジブチ寄りにはソマリアにはソマリランド共和国がありますが、無人機の攻撃にせよ干ばつにせよ、モガディシオ周辺のみならずソマリランド共和国やプントランドあたりはどうなっているのか・・・?
Posted by それでも 地球と人類を愛した者へ at 2011年11月12日 14:44
ちなみに同じソマリアでもソマリランド共和国あたりはあまり知られてないようですが、以前「カラシニコフ」という本を読んだ時は無政府状態といわれるモガディシオあたりとはちょっとちがうと書いてありました。
こちらも見つけたので、よかったら参考に
http://www.geocities.co.jp/SilkRoad-Lake/2917/hikounin/somaliland.html

「カラシニコフ」では、ソマリランドも91年頃までは武力抗争はまだ続いていて、武装民兵がいる町には銃やテクニカルが溢れていたみたいですが、93年頃から長老達が根気強く民兵達を説得し、2002年までにはなんと5万丁ともいわれた武装民兵の銃は完全に政府の管理下に置かれたのだとか。
約500台のテクニカルもすべて軍に引き渡され、つまり民兵を銃ごと軍と警察に吸収してしまったかのごとく、軍に1万人,警察に5000人,刑務所看守に5000人,残りの3万人は武器を軍に渡して民間に戻ったと。
ただ、民兵を警官に編成しなおす教育をしたのが国連開発計画(UNDP)であったこと、そのUNDPやユニセフも銃回収計画の実施の具体的な方法や事務処理を担当したこと、そして軍は隣接するプントランドあたりとは紛争をさせられてるということ。
さらに2005年頃には民間人と警察との間で銃撃戦が行われたり、アルカイダ戦闘員が逮捕されたりもしてるという情報もあるようです。
長老達の説得とその国民1人1人の意識にはとても感心しましたが、
しかしモガディシオあたりとはちがって国家として機能しているにもかかわらず、独立国家と承認されない理由に他のアフリカ諸国が本気で独立する影響を与えかねないと一般的には言われているようですが・・・。
その反面、個人的にはソマリランドの前大統領のダヒル・リヤレ・カヒンが苦しい経済を内陸部にある宝石や貴石の鉱脈の大規模な開発によって海外からの投資で活性化したいためにも国際社会の承認を切望していたと「カラシニコフ」で伝えていたことも気になりました・・・。

ゆうべ狭依彦さんが取り上げてくれていた記事の、
イランを「イスラエルや西欧と対等に戦える程」にしたことがイルミの計画どおりだとしたら、
ソマリアあたりも無政府状態のモガディシオあたりのみならず、独立していると思われるソマリランド共和国でさえイルミの計画どおりにすべては動いてるのでしょうかね・・・?
Posted by それでも 地球と人類を愛した者へ at 2011年11月12日 14:58
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