ギリシャとポルトガルの前には、投資家を震え上がらせたのはアイスランドだった。
しかし、今は、アイスランドの財政状態は回復しており、アイスランドの公債は儲けが出る投資になってきている。
2008年にアイスランドは財政危機に陥った。
しかし、現在では、「アイスランドの借金の多くが損金処理とされている。この意味は、アイスランドは借金を返す機会が増えているということだ。だから、アイスランドの公債はギリシャやポルトガルより投資家にとって魅力のあるものとなっている」とBST Capital Managementのカシモフ氏は語っている。
アイスランドのクローナはユーロとは違い同国の生産に支えられている。今や、漁業がアイスランドのGDPの46%を占めており、輸出も伸びているという。
アイスランドが浮上したのは危機管理が功を奏しただけではなく、専門家によると「アイスランドはしっかりした国で、以前は自分のところにある分以上は使わない国だった。アイスランドの銀行が国際バンキングの一部であったため、財政危機の期間には財政赤字が発生していた。ギリシャに関して言えば、ギリシャは自国の財政に対しての不用意なアプローチによって犠牲者となった」という。
アナリストによると、アイスランドの危機管理はユーロ圏の国が実施するには無理があるという。自国で通貨の価値を引き下げることができないからだ。しかし、アイスランドは倹約的な財政政策の教科書を示してくれている。
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アイスランドの首相
元記事
感じの良い首相ですね。
私たちの国の首相は「六面八臂(はっぴ)の邪鬼(じゃき)」のように見えますし、政財界の人がTVに写ったときによく後ろに「タヌキ」が見えますが、この人はそんな感じが全くありません。
この記事のギリシャのところ、ギリシャがなぜ危機に陥ったかをよく説明してくれていると思います。日本のマスコミでは、国際社会の緊急援助を喜んでいるだけで、危機の原因はまずまず説明していないでしょうね。
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