ヴァヌヌ再起訴

イスラエルの核内部告発者モーデチャイ・ヴァヌヌは昨年の４月に１８年の刑期を終えて出所した。しかし、イスラエル政府はヴァヌヌを政府の制限事項を破った罪で起訴した。
ヴァヌヌは出所してから、何度も外国の記者相手に記者会見を開き、核の無い中東をアピールし、イスラエル政府にＮＰＴに参加するように求め、ＩＡＥＡに核施設を公開し、老朽化したディアモナ原発を廃棄するよう提案した。さらに、ヴァヌヌは、政府のパレスチナ人の扱いも非難した。

ヴァヌヌはイスラエルを出て米国で第二の人生を送りたいと望んだがかなえられなかった。

というのは、イスラエルでは人権を保障する法律がなく、１９４５年にイギリスの植民地であった頃に出された「国家緊急取り締まり規定」がまだ生きていて、裁判なしに国民を裁くことができるからだ。この規定はパレスチナ人を裁くときに適用されており、イスラエル人は誰もこの法案に異議をとなえる者はいない。

ヴァヌヌは勇気があり、狭い窓のない独房で１８年間も耐えた。そして、自分の志を曲げることなく、再度起訴された。本当に勇気のある男である。

アメリカのダン・エルスバークなどが、ヴァヌヌを解放するように動いている。また、ヴァヌヌは今年のノーベル平和賞に再度ノミネートされた。

http://www.rense.com/general63/vanuu.htm

ヘッドラインのコメント
It's okay for Israel to threaten war for what it claims is Iran's PLAN for nuclear weapons.
But it jails its own people for revealing Israel's nuclear weapons programme that has been in place for decades.
THE STENCH OF HYPOCRISY FILLS THE AIR

イスラエルが、いわゆるイランの核兵器計画を理由に戦争をちらつかせるのはＯＫ。でも、イスラエルは、２０年も前に起こった自国の核兵器計画暴露問題で、自分の国民を刑務所に入れている。
何か、猫騙しの嘘のようだ。