バロチスタンの現在の社会的動揺には、強制的な失踪、誘拐、標的殺人、暗殺、テロなどが中心となっている。しかしながら、これらは、単にアメリカとその西欧の同盟諸国が携わっている、より広範で地政学的に複雑な戦争の戦術にすぎない。
わたしたちの世界に影響している地域的・国際的な危機の背景に対しては、バロチスタンはさほど重要には見えないであろうが、実際には結び目=全く正反対の戦略的利益が集まる地点である。
アメリカはバロチスタンを、パキスタン西部、イラン東部、アフガニスタン南部を含む地域であると見ていて、中東や中央アジア、南アジアでの米国のヘゲモニーを保つためには重要な地域であるとしている。
逆に、中国は同地域を政治経済で進化して世界の超大国になるには必要不可欠の地域だとみなしている。
このように見るなら、バロチスタンは21世紀の地政学的な権力の発展のためには中心となるだろう。
元記事
上の地図のピンクの部分がバロチスタンです。
この辺りの地域が、霊界物語でも大きくとりあげられています。
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