
米国務省が後援しているいわゆる "Pussy Riot"という「パンクバンド」は、モスクワの教会に押し入り、ロシア政府を誹謗した。彼らは、下品で破壊的な行動で礼拝に行っている人の信仰をあざけっていた。
バンドの行為は西欧メディアと外相たちによって「表現の自由」の行動だと売り込まれたが、実際には西欧ではヘイト・クライム(憎悪犯罪)もしくは治安紊乱行為と呼ばれるような行為であった。
さらに、西欧では、このような行動は巨額の罰金と、長い実刑が科せられるだろう。
Pussy Riotをサポートするキャンペーンが米国務省が資金援助をしている"Russian-Chechen Friendship Society"(ロシア・チェチェン友好ソサエティ)のOksana Chelyshevaがはじめた。この協会はチェチェンのテロリストのプロパガンダのためのクリアリング・ハウス(手形交換所)だ。また、米国務省が援助しているAlexey Navalnyや西欧のメディアも彼らの仲間だ。
今モスクワで裁判を受けているフーリガンと反体制「パンク・ロッカーズ」は、明らかに「組織」の後ろ盾がある。
Pussy Riotはパンクロッカーではない。
彼らは米国務省が後ろ盾となった法人資本家の下にある道具であり、ウォールストリートやロンドンの国際独裁資本の行く手に立ちふさがっているロシア政府に対する武器として使われた。
皮肉なことに、パンクロッカーはこのような国際秩序のアンチテーゼを代表するものだ。しかし実際には「ポーザー(気取りや)」に過ぎないのに、非常に多くの人たちが表面的にPussy Riotを狙われた「パンカー」だと擁護するのは本当に皮肉なことだ。
実際のところ、このような事件は西欧ではもう流行っていない。"Pussy Riot"の先例となったいわゆる偏屈者、人種差別主義者、フーリガンなどによる表現の自由の侵害が見られれば、多くの場合、西欧では実際には他人に嫌がらせをした人たちや公衆の混乱を引き起こした人たちだけでなく、その信念が「社会的に有害」とみなされる仲間の人たちに作品や資料を配布したものたちも起訴されている。
(1)3年の禁固 2006年 ウイーンでホロコーストを否定した者。
(2)英国で「人種差別」ウエブサイトを運用して、4年と2年の禁固。2009年。二人は、小冊子をシナゴーグのドアから投げ入れた。
(3)メインストリームの歴史に反対して5年の禁固。2009年。オーストリア。ナチの宣伝と、ホロコーストの否定。
(4)2011年。ユダヤ人を侮蔑し、公衆で憎悪スピーチを行ったオーストラリア人。ユーチューブに反セムビデオを投稿。3年の禁固。
元記事
写真見てると私にはパンカーに見えますが、さてどうでしょうか?
この話は、たまたま車の中で聞いていたラジオ番組で、放送禁止の昔の歌を特集していて、「ロシアではプーチンを批判しただけで2年の禁固刑を受ける、日本は何を歌っても逮捕されることはない。日本の表現の自由が続くように願う」みたいなコメントを聞いて頭に残っていました。
この文章の後半では、「人種差別」で禁固となった人たちのことを取り上げて、そんな表現の自由の無い西欧がロシアを非難できるかみたいな論調です。
そんな「人種差別」を行ったら、ロシアでも重い刑を課せられそうですが、実際のところどうなのでしょう。
また、「国際独裁資本の行く手に立ちふさがっているロシア政府」とされているのはちょっと「眉唾」ですね。
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http://www.afpbb.com/article/politics/2895749/9370795