西アフリカのマリでは、首都バマコからマリ国軍と、ニジェール、ブルキナファソ、トーゴ、セネガル、ベニン、チャド、ナイジェリアなどの地域の軍の小規模な分遣隊などと共に、フランス陸軍が、北方の歴史的な都市であるティンブクトゥに移動している。
戦争の影響についてはフランスとマリ政府のメディア封鎖があるが、国内で起こっている状況の詳細が明らかになりつつある。
一部報道によると、市民の死者は無いというが、反対の報道もある。
UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)の1月22日の広報では、「マリでの空爆と戦闘が続き、避難民は隣国へ国境を越え続けている。モーリタニアでは1月11日以来4,208人のマリ避難民がやって来ている」という。
他の国でも同様だ。
隣国にやってくるマリ人たちは、「自分たちはフランス軍のジェット戦闘機による空爆から逃れてきている」と言う。多くは車を使っているが、徒歩やロバに乗って逃れてくるものもある。
逃れてきた人々は、家族のメンバーもすぐに国を出なければならないだろうと言う。
リビア攻撃の余波で2012年1月のマリ北部での戦闘がエスカレートして以来、147,000人が国を後にしている。
マリ国内では、Kidal、ティンブクトゥ、Gao地域で、229,000人が住処を失っているという。
フランスは、隣国のニジェールにも特殊部隊を派遣して、アレバ社のウラニウム鉱山を警備させるという。この鉱山はフランスの原子力発電所で使われるウラニウムの70パーセントを産出している。
この鉱山はArlitとImourarenの町の近辺にある。
ニジェール政府は、アレバ社のImourarenの現場でのウラニウム産出が遅れていることを非難していたが、この現場では2010年に、鉱山で働いている社員が数人誘拐されていて、安全上の問題となっていた。
※ティンブクトゥ
マリ共和国。ユネスコの世界遺産。危機遺産に指定されている
元記事
国を追い出されているのは、テロリストではなく一般国民のようですね。
守るべきは「ウラン鉱山」。
そんな政府って、いったい誰なのですかね?
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