2013年07月10日 Tweet It!

エジプトとアメリカ

新たなエジプト戦争

先週のエジプトの大デモで、反米のスローガンも多く見られた。
対立する両サイドが反米になっているが、どうしてこうなっているのだろうか。

アメリカはイスラエルとエジプトのCamp David合意の仲介をしたが、それから30年以上にかけて、アメリカは独裁者ムバラクを支援していた。アメリカはムバラクを下支えするのと、エジプト軍を訓練し支配下に置くために大金を注ぎ込んだ
ムバラクが選挙無しで統治者の地位を続けることに反対する人たちは、アメリカに対して恨みをもつことになった。

その後、2011年になり、アメリカはムバラクを打倒しようとする勢力に支援をはじめた。
また、アメリカはエジプト軍への財政支援を続けた。
ムバラクが倒れてから米政権はエジプトの選挙を要求し、モルシ大統領のムスリム同朋団が僅差で勝利を収めた。そこで、アメリカはモルシを支援するとともに、エジプト軍にも財政支援を続けた

モルシの統治が1年たったとき、エジプト国民はモルシ政府に異議を唱え、権力から降ろすことを求めてデモにうったえた。
アメリカはエジプト軍にモルシを権力の座から引き降ろすことに反対しないシグナルを出し、モルシは降ろされた。
モルシを降ろすに伴って、政治家が沢山逮捕され、モルシ政権に同情を寄せるメディアが閉鎖された。
そこで、米政府は同じエジプト軍に、民主主義を保持することを求めた

こんな調子では、エジプトの全階層の人たちが、アメリカに怒りをいだくだろう

エジプト政府は軍事クーデターによって倒されたのだが、オバマ政権は「クーデター」という言葉を使おうとはしない。それを認めると、アメリカはエジプト政府とエジプト軍への支援を中止しなければならないからだ。

元記事

久しぶりのアレックス・ジョーンズの記事です。
posted by 狭依彦 at 20:46 | Comment(0) | TrackBack(0) | 国際アフリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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