2005年08月02日 Tweet It!

失われた核ミサイル

1991年2月3日に、B−52G爆撃機が、バグダッドを周回するために、インド洋のディエゴ・ガルシァ基地から出撃した。この爆撃機には核弾頭を積んだ3機のSRAM(短距離攻撃)ミサイルが搭載されていた。

この爆撃機に重大な電気系統の故障が発生した。また、ナビゲーション機器も失ってしまった。機は、基地へ戻ろうとしたが、ソマリアの上空で、墜落の危機を迎えた。そこで、パイロットは、核ミサイルを投下して、機は間もなく墜落してしまった。乗員には死亡したものもあったが、救助されたものもあった。

この、核ミサイルは、ソマリアの大陸棚の浅い海に落下した。何ヶ月かたって、ミサイルは米軍以外に回収され、国際武器密輸組織の手に入った。ミサイルのウランは、海水で劣化しているが、「汚い爆弾」(ダーティ・ボム)か、ミサイルの弾頭としては使えるという。

アメリカはこれを回収しようとしたが成功しなかったという。現在は、この弾頭は、イランの手にあるものと懸念されている。もし、アメリカがイラン攻撃にふみきり、攻撃した施設にこの弾頭が保存されていたら、被害は多大なものになると思われる。

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posted by 狭依彦 at 17:49 | Comment(0) | TrackBack(0) | 国際中東 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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