この「最後の審判」ウイルスH5N1は、現在の拡散条件でいくと世界を席巻するという懸念が強まっている。現在の死亡者数は病気の鳥と接触している人の中で120人と推定されている。H5N1が突然変異をとげれば、何百万人もが死亡すると科学者達は警告している。
イギリスでは現在のところ大量発生には対応できない。健康省はH5N1に効果がある抗ウイルス剤Tamifluを1460万本発注しているが、現在のところ90万本しか在庫がない。すべてが供給されるのは2007年4月になるという。
今すぐ病気が大量発生すればイギリスの人口の2%しか抗ウイルス剤の投与を受けられないという。
英国では、鳥インフルエンザが大発生した場合、税金によって抗ウイルス剤を投与することになるが、イギリスのエリート達はその優先度が最高になっている。
健康省で投与の順序のリストが作られている。
最高度は、医療機関で働く人。次は、重要な公共施設で働く人で、BBCで働いている人、内閣のメンバーなどの有力な政治家はそこに含まれる。野党の政治家については、どうするかはまだ決めていないという。
次いで、消防士、警官、軍の兵士のグループ。
政治家やメディアで働く人の優先度は、病人、妊娠中の女性、老人の次である。
ロンドン市長のKen Livingstoneは既に、百万ポンドを費やして、自分の個人事務所とロンドン市庁舎で働く人のための緊急用として10万錠の抗ウイルス剤を確保しているという。
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