知っているかい。英国の法律のほとんどが、議会で討議もされず、議員達が法律を見ずにサインをしているものも多いってことを。
これらの詐欺にたどり着くための主要なルートとして、英国で「第二次立法行為(secondary legislation)」言われているものがある。第二次立法行為というのは見栄えのしない名称であるが、チックタク、チックタクと時を刻む、信管の取り付けられた装置(時限爆弾)である。取るに足りないような平凡な呼び方であっても、ニンジン・ケーキに見せかけられた核兵器であることがよくあるのだ。
私がここ何年も言い続けていることに、「ほとんどの人の意見は詳細な知識と理解に基づいたものではない、意見だと思っているものは、現在の状況から来た『イメージ』(画像)である」ということがある。これらのイメージは、耳から入る。ほとんどが無意識的に(half-hearing注意を込めて聞いていない状態)頭に入る。政治家、「ジャーナリスト」、学者が絶え間なく繰り返すマントラ(呪文)によって刷り込まれる。だから、人々がもつ印象は、法律になるようなことは国会や地方議会で選挙によって選ばれた人々によって討論されたことであるということになるのも同じことだ。