エボラ出血熱に直面して、シエラレオネ共和国(※)では白旗が振られている。
もしかしたらエボラの影響をもっと少なくできたのかもしれないが、病気の猛襲に同国の貧相なインフラ基盤はねじ曲げられた。
もはや病院に病人を収容する余裕がないので、患者たちは自宅で治療されるという発表は降伏であり、起こってはならなかっただろう。
ヨーロッパもアメリカも、病に冒され死に行くアフリカ人を見ないフリをするだけでなく、犯人と疑わしいものたちの援助をうけて、そうしているのだ。
WHO世界保健機構は「国連の体制の内部での保健の指導的調整機関」であろう。
世界保健機構という名前から、世界中の人々のニーズに奉仕しているように思われるが、実際のところは全く違っている。
WHOの予算に対する最大の寄付者は政府ではない。
米国もしくはイギリスよりも多く資金を出しているのが、ビル&メリンダ・ゲイツ財団だ。
WHOの行動や優先事項は、もはや世界の人々のコンセンサスを受けたものではなく、裕福な慈善家たちのトップダウンの政策決定によるものだ。
※アフリカ・西部・大西洋岸。北部はギニア、南部はリベリア。首都は Freetown。ダイヤモンドの産地(各国に密輸され国際問題に)。
元記事
「世界保健機構」と言われると「世界中の人々のニーズに奉仕している」ように思ってしまいますね。