(1)2004年9月に、パレスチナの子供達の登校を送り迎えしていたアメリカ人の平和ボランティア、クリスとキムが、イスラエルの入植者に襲われて大怪我をした。入植者は「黒ずくめの服に、黒のマスクをして、チエーンやバットで襲った」という。クリスの緊急電話にボランティアのメンバーが現場に向かってイスラエル警察に連絡したが、10分しかからない場所にある警察署から警察官がやってきたのが連絡から1時間30分もたってからだった。また、警察官はクリスとキムをイスラエルの病院に入院させたが、犯人逮捕にはやる気を見せなかった。
(2)イスラエル政府のウエストバンク占拠のやり方が悪いと考えている人々は、いろいろな国に居り、パレスチナに平和ボランティアとしてやって来る。彼らは、完全に非暴力的であるが、イスラエルの一般の人には彼らを支持する人があるものの、イスラエル警察や入植者たちは手厳しく扱ってきた。
(3)イスラエルの国民の多くは占領政策に反対である。そこで、占領地の入植者となる者は、経済的に苦しいイスラエル人で、狂信的であり、深い人種的偏見に満ちているものが多い。アメリカのKKKとも比べられるくらいである。
(4)アメリカでは、イスラエルの子供の死亡はニユースで大きくとりあげられるが、パレスチナの子供は、イスラエルの6倍も殺されている。そして、その多くが頭を銃撃されている。この事実をアメリカ人は知らない。クリスとキムの襲撃のニュースも、BBC、フランス放送、イスラエルのメディアはすぐに報道したが、アメリカの共同通信は36時間ほおっておいて、多くの市民の抗議があったため、報道したようだ。
(5)例えば、サンフランシスコの新聞を例にとってみると、イスラエルの子供の死亡ニュースは、パレスチナの30倍の頻度で報道されている。
(6)パレスチナ人の死亡率は、イスラエル人の3倍にものぼっている。
(7)クリスは今アメリカで静養しているが、また、パレスチナに戻るつもりである。「今度は確実に殺されるかも知れない」との問いに、「充分な予防策はとるつもりだが、パレスチナの自由のためには自分はかかわり続けたい」と答えている。勇気のあるアメリカ人である。
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